こんにちは!すたーとあっぷきっちんの木村(@_yuko_kimura_)です。
お菓子を作って販売する時に「原材料:小麦粉、卵、砂糖…」と書いてあるラベルシールを貼るのですが、その表示内容が新しくなること、ご存知ですか?
食品表示法と原料原産地表示についての勉強会と、その後持ち寄りの交流会を開催します!
・2019年8月18日(日) 名古屋
15:00-17:00 勉強会のみ
(この勉強会の後にSNSの勉強会もやるので、気になる方はお尋ねください〜)
・2019年8月22日(木) オンライン
10:00-12:00 勉強会のみ
・2019年9月10日(火) 名古屋
10:00-12:00勉強会
12:15-13:45持ち寄り交流会
目次
食品表示は、「この食べ物の基本情報」が書かれている
自分で食材を買ってきて自分で作っているという方は、この食品(お菓子、パン、お弁当など)に何が使われているか、何月何日まで日持ちするか、1袋に何個入っているか…などの情報は理解されていますよね。
あるいは、アレルギー情報。小麦粉、乳、卵などのアレルギー食品が使用されているかどうか。アレルギーは重さによって生死に関わるので、記載されているということは本当に大切です。
あるいは、カロリー。ダイエット中の方は、「このお菓子を食べたらどれくらいのカロリーを摂取するのか」が重要事項ですよね。
(余談ですが、栄養学としては「カロリー」は単位なので、カロリーでなく「エネルギー」と表現することが正確です。長さで例えると、「カロリー」は「メートル」に該当し、「エネルギー」は「長さ」に該当します)
食品表示は、その食品の基本情報を、誰が見ても理解できるようにしたもの。
食品表示は貼る場合と貼らない場合があるが、情報としては理解しておく
例えば、パン屋さんで、好きなパンをトングでトレイに取って、レジに持っていって購入するシーンを思い浮かべてください。
そのパンには、食品表示のラベルなり冊子なりは、ついてきませんよね?
食品表示にはルールがありまして…
基本的に、製造された食品には、食品表示をつける。
ただし、店内製造(同一施設で製造販売、つまり販売しているそのお店の中で製造している)の商品には、食品表示の貼付が免除される。
なぜなら、レジなどの店頭で、店員に質問すれば解決するから、です。
つまりは、「このパンにはどんなものが使われていますか?」と、お買い物するその場で質疑応答すれば良いので、食品表示ラベルはつけなくても構いません、ということです。
不思議なルールですよねぇ…販売員さんに教育をすることはもちろん大切ですが、伝達情報の質を一定以上に保つために、全部ラベル作って用意したら良いと思うのですけどね。
店内製造など、ラベル貼付が免除される場合はあるが、基本的には記載内容を理解して、お客様から質問をいただいた時に回答できるようにしておく
食品表示ラベルの内容
表示内容のルールが、今変更期間中なのです。
- 名称
- 原材料名
- 内容量
- 賞味期限
- 保存方法
- 製造者
そして、こちらが新しい内容。
- 名称
- 原材料名(一番多い原料の原産地の表示)
- 内容量
- 賞味期限
- 保存方法
- 製造者
- 栄養成分表示
- 製造所の規模によってはお客様相談ダイヤル
ポイントは2つ。栄養成分と原料原産地の表示
多くの製造者さんに関わってくるのはこちらの2つ。
- 栄養成分
- 原料原産地
栄養成分表示
このクッキー1枚に、何の成分がどれくらい含まれているか…考えられたことはありますか?
栄養士の学校に行かれていた方は馴染みがあるかなぁと思います。
- 計算式から出す(推定値)
- 実際の食品を分析する
計算式から出す(推定値)
実は、日本食品成分表という冊子が出版されていまして、この中に、「この食品の栄養成分」がだだだっと一覧になっています。
この中から、該当する原料の数値を拾っていって、合計して、できあがりの枚数で割ったり…という、エクセルのような表計算のようなことをやります。
実際の食品を分析する
計算式から出した結果は、いわば理論値です。検査機関に実際の完成品(お菓子など)を送付して、実物を分析にかけてもらうこともできます。
(料金参考:基本的な項目(水分、たんぱく質、脂質、灰分、炭水化物、糖質、食物繊維、エネルギー、食塩相当量(ナトリウム)など)で、1万円〜2万円程度)
表示を免除される場合がある?
栄養成分の表示ですが、省略できる場合があります。
栄養成分の表示は、小規模事業者が製造して、小規模事業者が販売する場合には、表示を省略できます。
しかし、たとえばスーパーさんに卸すなど、販売者が小規模でない場合は、栄養成分表示は省略できません。
小規模事業者とは?
おおむね常時使用する従業員の数が20人以下(商業またはサービス業に属する事業を主たる事業として営む者については5人以下)
とはいえ表示を省略できるだけなので、聞かれたら答えられるようにしておくなど、手元にデータを持っておくことが大切です。
原料原産地表示
2017年9月に、国内で製造されたすべての加工食品(輸入品を除く)を対象に、原材料に占める重量割合がもっとも高い原材料について、原産地を表示することが義務付けられました。
小麦粉(国産)とか、ジャムのいちご(国産)など、こういうイメージです。
新表示はいつから?
実は法律自体はもう施行されていまして…栄養成分表示などにかかわる食品表示法は2015年4月に施行されています。5年間の移行期間があり、2020年4月に完全施行です。
原料原産地表示は、2017年9月に施行されています。4年7ヶ月の移行期間を経て、2022年4月に完全施行です。
今2019年は移行期間で、お店や商品によって、旧表示だったり、新表示になっていたりとしています。
平成32年4月1日以降…2020年4月1日から栄養成分などの表示が完全施行になります。原料原産地表示の方はもう少し移行期間がありますが、このタイミングで一緒に新しくしておいた方が、後の手間が減るかなぁと思います。
勉強会をやりましょう!
どどどっと書きましたが、いかがですか?一人でできそうですか?
なんだか、もんもんとしちゃいませんか?涙
そういう時はみんなで集まって勉強会をやりましょう!
・2019年8月18日(日) 名古屋
15:00-17:00 勉強会のみ
(この勉強会の後にSNSの勉強会もやるので、気になる方はお尋ねください〜)
・2019年8月22日(木) オンライン
10:00-12:00 勉強会のみ
・2019年9月10日(火) 名古屋
10:00-12:00勉強会
12:15-13:45持ち寄り交流会
会場:すたーとあっぷきっちん名古屋
(名古屋市中区栄3-35-21 菱家ビル906号室
Googleマップはこちら
詳しいアクセス方法はこちら)
参加費:
スクール卒業生 1,000円(税込)
すたーとあっぷきっちんの作り手さん 3,000円(税込)
外部の方 5,000円(税込)
内容:
・新表示に関する内容
・あなたのお菓子1品の栄養成分計算
(何を何グラム使用するというレシピを事前にご提出頂けると当日スムーズです。正確な数値を伝えることが気になる場合は、簡略化した数値でも問題ありません。計算のやり方を会得して帰られてください^^)
9/10は勉強会終了後、交流会をやります
せっかくいろいろな方が集まるなら…ということで、勉強会の後に、交流会をやります。
一品持ち寄りをお願いします。(食べるだけ参加の方は、参加費500円(税込)。1品持ち寄りの方は参加費無料)
普段、作ったものを家族やお友達に食べてもらって、「美味しい!」と言われているけど…私のことを知らない人に食べてもらった時、本当に美味しいと言ってもらえるのかな?
この辺りがミソですね。
すたーとあっぷきっちんは、作り手さんや、食に興味のある方が集まりますので、程よく他人(笑)の方に食べてもらって、リアルな感想を聞くことができます。
どういう見た目、どういうラッピングで、どれくらい量が入っていて、どれくらいの大きさで、いくらなら買うとか。
作り手さんそれぞれも、一人の消費者ですから、率直な意見交換の場になればと思います。
(交流会のみの参加も可能です。9/10(水)12時15分頃にお越しください)